Saitekトリムホイール、AP解除時のジャンプを解消する

Saitek Pro Flight Cessna Trim Wheelの問題点

Saite Pro Flight Cessna Trim Wheelはトリムで飛ぶことの楽しさを倍増してくれるアイテムだと思います。(特にセスナ等の軽飛行機で)

ただ、ホイールの位置とデータ出力が"固定の関係"となっているため
オートパイロットがトリムの位置を自動で変えた後、トリムホイールに触れると、
ホイールの位置までトリムが"ジャンプ"してしまう現象が発生します。
(旅客機等、ヨークの親指に割り当てたトリムを操作した後も同じ状態に...)

実機のようにオートパイロットがトリムホイールをモーターで回してくれるとよいのですが..
オートスロットルも同様ですね

解決方法 & ファイルダウンロード

ネットで解決法を探していたら、
過去のX-Plane.orgフォーラムにありました。
https://forums.x-plane.org/index.php?/forums/topic/57810-saitek-cessna-trim-wheel-autopilot/&page=2


それをもとに作成したluaスクリプトがこちらです。

FlywithLuaプラグインが必要です

ただX-Plane.orgで提案されていた、"トリム軸を自動で取得するファンクション"は(私の環境では)動きませんでしたので、トリム軸は固定値となっています。

導入方法

以下の方法で使用環境にあわせてスクリプトの修正をしてください。

1.DataRefToolで「sim/joystick/joystick_axis_values」の何番目がトリム軸かを調べる

DataRefToolで「sim/joystick/joystick_axis_values」を表示させ、トリムホイールをいじると値が変わるところがあります。

前から","(カンマ)区切りの数を数えます。
例えば「0,1,2,3,4...」で"3"の部分がホイールの動きに応じて値が変わるのであれば「3」となります。
→私の環境では「25」番目でした


2.「TrimWheelAdjust.lua」をテキストエディタで開き、41行目の右側の値を調べた値に書き換える


使い方

ちょっとした手間ですが、慣れればなんともありません。

(事前準備)任意のキーまたはジョイスティックボタンに"離陸トリム"を割り当てておきます


以下、フライト毎に行います

  1. 機体をロードしてトリムが操作できる状態になったら(多くの場合、電源が入ったら)、トリムホイールを回して左下に表示される値が"緑"になるようにする
  2. →トリムホイールが中立位置になる



  3. 事前準備で割り当てたキー、またはジョイスティックボタンを押して離陸トリムにする→これによりホイール位置と実際のトリム位置が合う



注意事項

本スクリプトは実際のトリム位置とホイールの位置を"無理やりずらす"ことによって動作しているため、ずれた分、トリムの可動域が制限されることがあります。

極端な例(トリムホイールの可動域を前後(ダウン/アップ)「10」と仮定して)

  1. 手動でダウントリム「5」にした状態でオートパイロットオン
  2. その後、オートパイロットが自動でダウントリムを最大の「10」にした
  3. その状態でオートパイロットオフ

ホイール位置は「ダウン5」で実際は「ダウン10」と"ずれた状態"となるため、
反対側のアップ10までホイールを回しても、実際はアップ5までしか動かせない。

上記の制約はありますが
実際のフライトで必要なトリム量を超えて"ずれる"ことはまれですので、困ったことはありません。

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